これだけは知っておきたい教育NEWS

2019年7月10日

小中一貫教育で 独自教科「夢TRY科」

 東大阪市は今年度から、市内の全公立小・中学校を施設分離型小中一貫校として小中一貫教育を行い、
市独自の教科として未来市民教育「夢TRY科」を始めた。

 新教科「夢TRY科」は、市内全小・中学校で共通のテキストを使い、小学校3年生から中学校卒業までの7年間、
総合的な学習の時間のうち年間15 時間をあて、金融や社会保障など社会や生活のしくみ、防災対策を学ぶ。

 テキストは、「よりよい社会をきずくために」「災害へのそなえ」「生活を支えるしくみ」「暮らしを豊かにするもの」
の4つの単元で構成。ステージA(小3、4)、ステージB(小5、6、中1)、ステージC(中2、3)と学年によって
学ぶ段階を分け、体系的・系統的に学習していく。

 テキストはイラストやグラフ、写真を多用し、子どもたちが理解しやすいように編集され、災害から身を守る方法や
計画的なお金の使い方、情報の正しいあつかい方などを取り上げている。授業では子どもたちが文章を読み込んだあと、
言葉や現状を調べたり、解決方法や問題への向き合い方を考えたりするという。

 市教育委員会によると、市町村教育委員会が地域の全小・中学校で一貫した独自教科に取り組むのは全国的にも珍しく、
府内では初めてではないかという。

関連リンク:https://gakken-juku.com/news_parents/