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2015年1月8日

教員と子どもたち学習指導で認識に差

 神奈川県教育委員会は、2 014 年4月に行われた全国学力・学習状況調査について神奈川県分の結果分析をまとめた。
教科に関する調査の結果は、全国公立学校の平均正答率との比較で、小学校・中学校とも全国と同程度だった。
しかし、質問紙調査の分析で、教員と子どもたちの間で学習指導をめぐる認識に差があることが浮かび上がった。
 中学校で「課題が見られる事項」として挙げられたのは、「授業の冒頭で目標の提示」について、教員の8 9.7%が「授業の冒頭で目標を
示す活動を計画的に取り入れたか」の問いに「行った」と回答したのに対し、「当てはまる/どちらかといえば当てはまる」と答えた生徒は63.0%だった。
 また、「授業の最後に学習内容を振り返る活動」でも、教員の8 8 .5%が「行った」としているのに対し、「振り返る活動を行っていた」とする生徒は5 0.0 %。
「ねらいを明確にした言語活動」でも、8 7. 8 % の教員が「各教科等の指導のねらいを明確にした上で、言語活動を適切に位置付けた」とするのに対し、
「国語の授業で目的に応じて資料を読み、自分の考えを話したり、書いたりした」と答えた生徒は57.1%だった。
 こうした傾向は全国でも見られたが、神奈川県は全国平均より低い数字で、小学校でも同様の結果だった。県教育委員会では、指導の意図やねらいが、
生徒の学習実感に着実に反映されるようになることで、指導の成果としての学力の向上がより期待できるとして、授業改善が望まれるとしている。

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