公立の中高一貫校の人気が高まるなか、首都圏の公立トップ高が続々と、小学生向け説明会に乗り出している。
2 0 0 5 年に東京に登場した公立の中高一貫校は、学費の安さなどを背景に広がり、千葉、埼玉、神奈川の1都3 県で19 校に上る( 2 014 年現在)。
また、東京2 3区では、区立小学校を卒業した約2割が私立中学に進学するが、多くは高校も併設している。
こうしたなか、1都3県の都立、県立トップ高の校長がつくる首都圏公立進学校校長会では、伝統校の魅力を小学生や保護者に伝えようと、小学生向け説明会に注目している。
0 2 年にいち早く説明会を始めた都立西高校は、毎年夏休みに小学校4~6年生と保護者を対象に開催している。今では説明会を参考に受験した在校生もいる。
都立日比谷高校は今年10月、小学校5、6年生と保護者を対象に学校説明会を開催。難関大学への進学実績のほか、体育祭など学校行事にも力を注ぐ校風を生徒自らが説明。模擬授業では、小学生が高校生と一緒にニワトリの頭部の解剖に取り組んだ。
また、埼玉県立浦和高校は、0 8 年から毎年、科学の実験や吹奏楽などを小学生に教えてきたが、今年は初めて小学生スポーツ教室を開いた。
同校で部活動に取り組む生徒約150人が「先生」となり、小学生約10 0人に陸上やサッカー、水泳など7種目を指導。勉強だけでなく、スポーツ指導を通して公立高校の
魅力をアピールした。
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