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2021年12月8日

コロナ禍で不登校最多 いじめ、暴力は減少

2020 年度に「不登校」とみなされた小中学生は、前年度より14,855 人増え196,127 人で、過去最多を更新したことが文部科学省の児童生徒の問題行動・不登校などの調査でわかった。児童生徒の自殺者も415 人(前年度比98 人増)で最多となり、コロナ禍による影響が浮き彫りになった。
不登校の小学生は63,350 人( 同10,000 人増)、中学生は132,777 人(同4,855 人増)。主な不登校の要因は、「無気力・不安」が46.9%で最も多く、「生活リズムの乱れ、あそび、非行」(12,0%)が続いた。
文科省の担当者は不登校の増加について、一斉休校や分散登校などにより生活リズムが乱れやすく、学校では行事なども制限されて、登校する意欲がわかなかったのではないかと指摘。自殺の背景としては、コロナで在宅の時間が増え、家庭での息苦しさが増したとみている。
一方、いじめの認知件数は517,163件で、過去最多となった前年度に比べて95,333 件減少。生活スタイルの変化で児童生徒間の物理的な距離が広がり、直接的なやりとりが減少したことが影響しているとみられる。
しかし、パソコンやスマートフォンを使った誹謗中傷といった「ネットいじめ」の認知件数は、18,870 件(同946 件増)と過去最多を更新した。

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