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2021年12月1日

「ジェンダーレス制服」 約6割が導入・検討

中学校や高校で男女兼用のブレザータイプの制服や、女子の制服にスラックスを導入するなど、「ジェンダーレス制服」の動きが広がっている。こうした動きはどのような背景で広がっているのか、菅公学生服株式会社は全国の小中高校の教員1,800 人を対象に「ジェンダーレス制服」の導入背景を調査した。
小中高校の「LGBTQ」の生徒・児童への制服の配慮を聞いたところ、「服装による配慮をしている」が39.3%、「今は服装による配慮はしていないが、今後予定している」が20.3%。合わせると約6割の学校で何らかの服装の配慮を導入・検討していることがわかった。
「LGBTQ」とは、レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシャル(B)、トランスジェンダー(T)。そして、性的指向や性自認が定まっていないクエスチョニング(Q) の性的少数派の中で代表的な5つの頭文字をとった総称。
学校が把握している「LGBTQ」の生徒・児童について、「いる」と回答した小学校は10.9%、中学校は32.0%、高校は31.1%、中高一貫教育校は36.0%となっている。
また、学校が考える「LGBTQ」の生徒・児童への服装の配慮としては、「女子のスラックス制服の採用」が50.1%で最も多かった。次いで「スカート・スラックス・リボン・ネクタイなど男女関係なく制服を自由に選べるようにする」36.0%、「男女共通デザインのブレザー制服の採用」35.4%などがあがった。

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