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2021年11月24日

中学生の不読率低減に電子図書館オープン

岡山県教育委員会が県内の中学生を対象に初めて実施した読書調査で、不読率(マンガ、新聞、雑誌を除く1か月の読書数が0冊の生徒の割合)は12.8%に上った。調査は4~5月、県内の中学生564 人に実施した。
読書をしない理由は複数回答で、「他にしたいことがある」「今、読みたい本・絵本がない」がともに61.5%で多かった。また、「学校や地域の図書館(図書室)で借りるのがめんどう」という回答も25.3%あった。「他にしたいことがある」と答えた生徒の回答では自由に使える時間の過ごし方について、「YouTubeなどで動画を見る」が64.4%で最も多く、次いで「LINEなどのSNSをする」が40.7%となった。
読書が「どちらかといえば嫌い、嫌い」な中学生の読書のきっかけは、「学校で一斉読書の時間があったり、授業の課題で読む必要があること」が最も多く、自発的な読書にはつながりづらい傾向があった。
一方、自身のパソコンやスマートフォンで電子図書が読めたら利用したいと回答した割合は68.8%で、電子図書館へのニーズが高いことがわかった。
こうした結果をふまえ、県教育委員会は、6月から電子図書館サービス「おもしろe(イー)読書辞典」を始めた。400 冊余りの蔵書は、昨年行った「好きな本総選挙」で中学生から寄せられた本が中心になっていて、各ジャンルの代表的な本の推薦文は、それを読んだ中学生が書いている。

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