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2021年11月3日

中学生の6割以上 休校で学習不安

小学校6年生と中学校3年生を対象に、2年ぶりに実施した全国学力・学習状況調査の結果が公表された。昨年のコロナ禍による一斉休校の影響はみられなかったとする一方、同時に行ったアンケートでは、一斉休校中に勉強への不安を感じたという子は半数を超え、学力調査の正答率が低い傾向が浮かんだ。
一斉休校による学習への影響を尋ねた質問で、「勉強について不安を感じた」に「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」と答えた小6は55.0%、中3は62.5%に上った。「計画的に学習を続けることができた」との質問では、肯定的に回答したのは、小6は64.7% だったが、中3は37.7%にとどまった。
アンケートと学力調査の結果を照らし合わせると、休校中「勉強に不安を感じた」と答えた小6の国語の正答率は、「当てはまらない」と答えた児童の正答率より6ポイント低かった。また、「計画的に学習を続けることができた」との質問でも、
「当てはまらない」と答えた児童は、「当てはまる」と答えた児童の正答率より約11ポイント低く、他の教科や中3でも同じ傾向だった。
文部科学省の担当者は、家庭の経済状況や教育への関心度が、子どもの学習への関与に影響している可能性もある、としている。

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