2014年4月21日
高大の教育連携高校生が大学で授業
高大連携が広がりをみせている。従来から実施されてきたオープンキャンパスや、大学教員による高校での出前講座をはじめ、従来はみられなかった新たな高大連携の取り組みが全国各地で展開されている。
静岡県教育委員会は、高校生が県内の国公立大学で講座を受講したり、大学で研究活動を行ったりする取り組みを始める。高校生が高度な教育研究に接する機会をつくり、全国規模の各種発表会で上位に入れる優れた能力のある生徒を伸ばすのがねらいだという。
講座は、農業・工業・商業の「実学系」と、物理・化学、生物、地学の「理数系」の2系統を予定。受講人数はそれぞれ6 0人程度を見込んでいる。学校から推薦された高校生が分野別の大学講座を4日間程度受講する。講座のリポートや研究意欲などを参考に、選抜された生徒が大学研究室で研究活動に取り組む。静岡型飛び入学を提言している県の高大接続検討委員会は、高度な職業人を育成するため、農商工など実学分野も重視すべきとの姿勢を示している。