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2021年8月18日

教科の授業時間 学校裁量で配分

文部科学省は、小中学校の各教科の授業時間の配分を、学校の裁量で変えられる特例校制度を来年度から導入する方針を決めた。「授業時数特例校」に認定されると、各学年で年間標準時数の総枠を確保しつつ、学校の裁量で任意の教科のコマ数を最大1割まで減らし、その分を別の教科に上乗せできる。上乗せした授業時間には、教科の枠を超えた探究的な学習などを推進する。
対象となる教科は、中学校では国語、社会、数学、理科、音楽(第1学年)、美術(第1学年)、保健体育、外国語。一方、音楽(第2、3学年)、美術(第2、3学年)、技術・家庭、特別の教科 道徳、特別活動、総合的な学習の時間は対象外となる。
上乗せして充実させる学習内容は、学習の基盤となる力(言語能力、情報活用能力、問題発見・解決能力など)、現代的な諸課題に対応した教育(伝統文化教育、主権者教育、消費者教育、法教育、郷土・地域教育、環境教育など)の2つ。教科を横断した力や探究的な学習活動の充実を図るねらいがあり、高校入試の受験対策を目的とした授業時間の上乗せは想定していない。

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