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2021年6月9日

子どもの性被害削減へ 生命の安全教育」教材公表

深刻化する子どもへの性犯罪や性暴力の被害を減らそうと、内閣府と文部科学省は、今年度から段階的に始まる「生命(いのち)の安全教育」の教材と指導の手引きを作成し、公表した。道徳や保健体育などの授業を想定し、今年度中にモデル校を選び、2023 年度から全国の小中高校での活用を目指している。
教材は、「幼児期」「小学校(低・中学年)」「小学校(高学年)」「中学校」「高校」「高校(卒業直前)・大学生・一般」の6種類で、年代に応じてわかりやすい言葉で注意点を解説している。
中学生向けの教材では、自分と相手を守る「距離感」や、性暴力とは何か(デートDV、SNSを通じた被害の例示など)を掲載。殴る、蹴るといった体に対する暴力だけでなく、相手をバカにしたり無視をするといった行為もDVとなること。親しい間柄でも自分と相手の気持ちを大切にすること。自分が嫌だと思ったことは嫌と言える、相手が嫌がることはしないと解説している。被害に遭った際、どう行動すればよかったのかを考える演習問題もある。

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