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2021年4月14日

中学生の2割強に中等度以上のうつ症状

新型コロナウイルス感染症が子どもたちの生活や心身の健康に与える影響を、継続的に調査している国立成育医療研究センターは、「コロナ× こどもアンケート」の第4回調査の結果を公表。調査は昨年11~12 月に、小学校1年生
から高校生924 人と0歳から高校生の保護者3,705 人から回答を得た。
今回の調査では、小学校3年生以上の子どもに対して、思春期のうつ症状の重症度尺度を用いて心の状態を質問した。その結果、小学校4~6年生の15%、中学生の24%、高校生の30%に中等度以上のうつ症状があることがわかった。
また、子どもたちの悩みでは、「勉強のこと」が50%で最も多く、「友だち関係のこと」「自分の心・気持ちのこと」がそれぞれ35%で続いた。一方、誰かに悩みについて話したり、気晴らしをしたりして、ストレスを減らしているかという質問では、「全くしていない」が25%、「少し」が24%だった。
同研究センターでは、子どものSOSに周りの大人が気づく必要があると指摘。何か様子がおかしいと思ったら、大人は子どもに寄り添いながら気持ちを引き出すことが大切。中等度以上のうつ症状が2週間以上続くような場合は、教師と保護者が連携して、医療機関などに相談することをすすめている。

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