これだけは知っておきたい教育NEWS

2014年7月14日

学校健診、消える座高測定新たに運動不足チェック

学校で行われる健康診断の項目から、「座高測定」と「ぎょう虫検査」が2 015 年度限りでなくなる。学校保健安全法施行規則が改正され、子どもたちを取り巻く環境の変化に応じ、省略可能と判断したためだ。一方、運動不足などを調べる新たな検査を導入するという。
座高測定は戦時体制化の1 9 3 7( 昭和12 )年、内臓の発育などを確認するために始まった。戦後も小中学校や高校などで続けられてきたが、以前から「測定に意味がない」「結果が活用されていない」など、関係者の間で疑問視する声が出ていた。
これらに代わって、文部科学省では2 016 年度から、学校の健康診断で関節や筋肉、骨などに異常がないかを調べる検査を新たに導入する。運動不足でしゃがむことができない子どもや、部活動のし過ぎで炎症になる子どもが増えており、健康課題の早期発見に努める方針だ。