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2021年2月17日

GIGAスクール構想独自のガイドブック作成

「ICT 教育日本一」を掲げる熊本県は、県独自に「ICT 活用研修パッケージガイドブック集」を作成した。県教育委員会によると、GIGA スクール構想対応の体系的なガイドブック集としては全国初で、熊本県教育情報システムウェブサイトで公開している。
ガイドブックは、共通実践事項、校種別実践事例集、テーマ別実践ガイドがそれぞれ3冊。共通実践事項の「ここから始めるICT 活用ガイド」は、初心者でもスムーズなICT 活用に取り組めるように、リーフレット形式で活用ポイントについて紹介。現在「個に応じたツール編」「情報収集編」「考えを整理するツール編」が追加され、vol.4まで発行されている。
「情報活用能力ガイド」は、ICT の目的や意義、電子黒板・実物投影機・タブレット端末の使い方、授業でのICT 活用ポイント、失敗例などの留意点などを網羅。「ICT 活用研修ガイド」は、校内研修などで活用できる研修パッケージで、プレゼン資料やワークシートもセットされている。
「ICT 活用実践事例集」は、小中学校版、高等学校版、特別支援教育版があり、具体的な授業イメージを持つことができる。また、「ICT 活用テーマ別ガイドは」、プログラミング教育編、情報安全・情報モラル編、遠隔学習・オンライン学習編があり、近年特に重要視されている3つの教育テーマについて、具体的な実践事例を交えながら解説している。
一方、文部科学省でも、GIGA スクール構想の実現に伴う1人1台端末および高速大容量通信環境の積極的な活用を推進するため、情報発信サイト「StuDX Style」を開設した。活用推
進に向けて「GIGA StuDX 推進チーム」を設置し、全国の教育委員会・学校を支援する。
StuDX Style に掲載される事例は、先進的にGIGA スクール構想で整備された環境を活用している事例を収集し、整理・編集したもの。現在は、ステップ1「GIGA に慣れる」を掲載。今後は、ステップ2「教科の学びを深める」活用や、ステップ3「教科の学びをつなぐ」活用について情報を更新していく予定だという。

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