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2020年12月23日

不登校、過去最多更新5 小学生が大幅増

文部科学省が公表した2019年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、不登校の小中学生が前年度より16,744 人増えて181,272人になり、過去最多を更新した。増加は7年連続となる。
内訳は、中学生は127,922人で前年度比6.9%増、小学生は53,350 人で19.0%増と大幅に増加した。近年、不登校の子どもの低年齢化が進んでいる。特に小学校1、2年生は12年度に比べ、いずれも約2.9 倍になった。
不登校の原因は、「無気力・不安」が41.1%で最も多く、「友人関係をめぐる問題」10.2%、「学業の不振」4.3%などが続いた。
また、学校におけるいじめ認知件数は612,496件に上り、過去最多となった。校種別では、小学校484,545 件で前年度比58,701 件増と大幅に増加。中学校は106,524件で8,820 件増。生命に関わる重大事態の発生件数も723件と、前年度の602 件より約2割増加し、過去最多となった。
いじめの態様では、「冷やかし、からかい、悪口」が小中ともに最も多く、「仲間外れ、集団による無視」「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする」などが続いた。
認知されたいじめのうち、83.2%は年度末時点で解消されたという。

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