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2020年12月16日

デジタル教科書使用基準を見直し

GIGAスクール構想で、全国の小中学生に1人1台のパソコンやタブレットを配備する計画が、今年度中にほぼ完了する見通しとなった。こうしたなか、学習者用デジタル教科書の使用基準について、萩生田光一文部科学大臣は現行の基準を見直す考えを示した。
デジタル教科書は、昨年度から全国の学校で使用が認められたが、使用する場合には「各教科の授業時間の2分の1未満」という基準がある。一方、来年度には小中学校の教科書の95%でデジタル教科書の発行見込みであることなど、デジタル教科書をより有効に使用できるようにする制度の見直しも必要とし、年内をめどに一定の方向性を示したいとしている。
デジタル教科書の使用基準の見直しについて、文科省の検討会議では、多くの委員が使用基準の撤廃を求めた。その一方、小中学校の校長会関係者からは、「拙速だ」との声もあがった。また、日本眼科学会の不二門尚評議員は、コロナ禍で子どもの屋外活動が減り、デジタル端末の使用時間が増えたことで子どもの近視が加速した可能性があるという研究にふれ、注意を呼びかけている。

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