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2014年6月30日

縄文人に学ぶ「生きる力」小中学校に「縄文科」

長野県茅野市教育委員会は、市内全13 小中学校に「縄文科」を創設することを決めた。
小1と小2 は生活科の時間から、小3 ~ 中3 は総合的な学習の時間から年間10時間を縄文科にあてる。茅野市は国宝の土偶「縄文のビーナス」や、近く国宝に指定される土偶「仮面の女神」が出土した地で、縄文文化が栄えた地域の特徴を生かし、「生きる力」や「問題解決能力」を伸ばすことがねらいだという。以前から縄文時代の学習に積極的な学校が多かったが、縄文科を、「縄文人のたくましさ(自立)、やさしさ(協働)、高い生活力と芸術性(創造)にふれ、自分の生き方を深く見つめ直す学習」と位置づけ、小中学校を通したより体系的な学びを目指す。
今年度から各校で試行し、遺跡見学や茅野市尖石(とがりいし)縄文考古館の学芸員の講義など、学年や地域に応じた授業を展開する。その一方で、各校の校長らでつくるカリキュラム作成委員会が、年度内に正式なカリキュラムをつくり、来年度から本格実施する。
市教育委員会は、今後、教職員の研修会も開催していく方針で、子どもたちに市の「縄文検定」に挑戦してもらい、初級合格者に同
考古館の案内役をしてもらうことも検討している。