2020年10月28日
国語は「乱れていない」 10代で5割超
文化庁の2019 年度の「国語に関する世論調査」で、「今の国語は乱れていない」と答えた人が初めて3割を超えた。調査は1995 年度から実施しており、今年2~3月、16 歳以上の男女1,994 人から回答を得た。今回の調査では、
ほぼ5年おきに設けられる、国語が乱れているかどうかについての認識も尋ねた。
その結果、「非常に乱れていると思う」と回答した人は10.5%、「ある程度乱れていると思う」は55.6 % で、「乱れていると思う(計)」は66.1%だった。一方、「全く乱れていないと思う」は2.4%、「余り乱れていないと思う」は27.8%で、合わせて「乱れていないと思う(計)」は30.2%となった。「乱れていると思う(計)」は、1999 年度(85.8%)から今回調査(66.1%)にかけて減少傾向にある。
一方、「乱れていないと思う(計)」を年齢別にみると、40 代~ 60 代では20%台だったが、10 代では51.5%に上った。
国語がどのような点で乱れていると思うかという質問(選択肢の中から3つ選択)では、「敬語の使い方」(63.4%)、「若者言葉」(61.3%)が6割を超えた。次いで、「新語・流行語の多用」(34.3%)、「挨拶言葉」(32.2%)が3割を超えた。年代別では、10 代で「若者言葉」が84.4%と他の年代より高くなっている。
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