2014年6月23日
大事なのは学力?優しさ?親子で意識の差
保護者は子どもに「勉強ができる」ことより、心の優しさや規範意識を重視。ところが、中学生は「勉強ができる」人になりたいと思っていることが、香川大学の加野芳正教授が小中学生と保護者を対象に行ったマナーに関する意識調査でわかった。調査は2 012年6 ~7月、香川と東京、長野、兵庫、鹿児島の5 都県の小学5 年~ 中学3 年と、その保護者を対象に実施。中学生172 6人と小中学生の保護者2 2 9 3人の回答を分析した。
保護者に「育てたい子ども像」と尋ねたところ、「とてもあてはまる」という回答がもっとも多かったのは「心が優しい」で8 3 . 0 % 、次いで「社会のルールを守る」が8 2 . 4 % 。「勉強ができる」は2 2 .4%だった。 一方、中学生に「なりたい人物像」を尋ねると、「勉強ができる」を「とてもあてはまる」とした割合が6 8 . 8 %でもっとも高く、「社会のルールを守る」6 3.4%が続いた。 「マナーを学ぶべき場」を尋ねた設問では、保護者の9 割が「家庭」を選んだ一方、中学生が「マナーをよく教わる場」では、「家庭」は4 4.6 %で、学校の4 2 .9 %と拮抗した。