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2020年7月29日

長時間のオンライン学習 子どもはゲームより疲労

 長期休校でオンライン学習が進むなか、小学生のオンライン学習、ゲーム・動画と疲労度の関係を、伊藤賢一・群馬大学教授やNPO 法人「子どもとメディア」
などが調査。その結果、長時間のオンライン学習は、同じ時間のゲームよりも疲れさせる傾向があることがわかった。

 調査は5月上旬、インターネット上で小学生の保護者1,300 人を対象に、全国に緊急事態宣言が出されていた4月20 日~ 25 日のネット環境や家庭での学習状況、
メディア利用時間、健康状態などを尋ね、結果(速報値)をまとめた。
 休校中に35%の家庭で新たなネット機器を利用し、9割以上の小学生が何らかのネット機器が使える環境にあった。家庭で使えるネット機器は複数回答でスマート
フォン(62%)が最も多く、以前に比べ、8割の小学生にメディア接触の増加が認められた。
 家庭での学習は、9割強が学校から配布されたプリントや問題集を利用。学校からオンライン指導が開始されたのは1割で、その他のデジタル教材の利用も認められている。

 さらに、「めまいがする」「肩がこる」などメディア接触と疲労度を分析。オンライン学習でもゲーム・動画でも、時間が長いほど疲労が高い傾向があり、同程度の時間の
ゲームや動画より、オンライン学習は疲労度が高い可能性があった。
 とくに、低学年での長時間のオンライン学習は、高学年より高い疲労が生じる可能性があった。また、学習に使用する機器として、スマートフォンは疲労度が高い可能性が
あることが示された。

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