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2020年6月24日

英語民間試験と記述式 共通テストに不要!?

 私立大学の多くが大学入学共通テストで、英語の民間資格検定試験と記述式問題の必要性を感じていないことが、日本私立大学協会の加盟校のアンケート調査でわかった。
調査結果は、文部科学省の「大学入試のあり方に関する検討会議」(第4回)で、日本私立大学協会入試委員会委員長の小林弘祐・北里研究所理事長から報告された。

 調査は今年1~2月、日本私立大学協会加盟校のうち、大学院大学・募集停止校を除く400 校を対象に実施、339 校から回答を得た。
 調査によると、英語の民間資格検定試験について、「必要」19.8%に対し、「不要」は77.3%。必要とする理由では、「4技能を測定する上で有効なため」「自大学での4技能実施が難しいため」など。
一方、多くの私大では、一般入試ですでに英語4技能に民間資格検定試験を活用していることもあり、英語4技能評価の実施は、あくまでも各大学の自主性に基づくものであるという意見があがった。

 記述式問題については、「必要」12.7%、「不要」は85.3%。私大では65%が一般入試で記述式問題を実施しており、共通テストでの導入を不要と感じている大学が多かった。また、共通テストで記述式を
導入するのであれば、公平性・公正性の観点から、大学入試センターでの採点が望ましいという意見が91.2%に上った。

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