2020年6月10日
教科書に基づく家庭学習 臨時休校で要請
新型コロナウイルスの影響により多くの学校で臨時休校が続くなか、文部科学省は公立学校を休校にしている全国の自治体を対象に、家庭学習の指導方法などについて調査。
その結果、4月16 日時点で休校中、または休校を決めている1213 自治体のうち、すべての自治体が学習指導などについて、教科書や紙の教材を活用した家庭学習を実施していると回答した。
その一方、テレビ放送を活用した家庭学習は24%、教育委員会が独自に作成した授業動画を活用した家庭学習は10%、同時双方向型のオンライン指導を通じた家庭学習は5%にとどまった。
また、休校中の登校日を設定している自治体は38%で、設定予定がないという回答は55%。家庭訪問の実施は65%と、自治体間に大きな差がみられることが明らかになった。
こうした実態を踏まえ、文科省は4月21 日、各都道府県教育委員会などに、全国の学校で児童生徒に教科書に基づく家庭学習を課すよう求める通知を出した。あわせて、子どもの心身の状況
を定期的に把握することも要請している。
通知では、「各教科等において、主たる教材である教科書及びそれと併用できる教材等に基づく家庭学習を課すこと」と明記。その際、例示した「学習計画表」なども参考に、計画性をもって
工夫して家庭学習を課すことを求めている。
さらに、学級担任を中心として、おおむね2週間に1回程度、必ず児童生徒の心身の健康状態を電話などで把握すること。その際、保護者だけでなく、児童生徒本人とも直接電話などで会話するなど、
状況を的確に把握することを求めた。
このほか、運動不足の解消に向け、屋外で行える運動の例を紹介。なるべく屋外で、いくつかの運動を組み合わせ、小学生は毎日30 分くらい、中高生は30 ~ 60 分程度を目安に運動することを
すすめている。また、大人数が密集するような運動は行わず、なるべく1人で運動すること。少人数で運動するときは十分な間隔をあけることなど、注意をうながしている。
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