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2020年5月13日

中学校の教科書「深い学び」重視

 2021 年度から使われる中学校の教科書の検定結果が公表された。教科ごとの平均ページ数の合計は11,280 ページで、現行の教科書から7.6%増加。
道徳を除いた9教科の平均ページ数の合計は、A5判に換算すると「ゆとり教育」と呼ばれた時代の04 年度検定時に比べ約1.5倍となり、平成以降で最多となった。

 今回の教科書は、各章の冒頭に学習の目的を明示したり、終わりに学んだ内容を踏まえたグループディスカッションにつなげたりする構成が工夫されている。
すべての教科書に、新学習指導要領で重視されている「主体的・対話的で深い学び」(アクティブラーニング)を実践するために、知識だけでなく、学ぶプロセスを
丁寧に解説する傾向が強まったことが、ページ数増の背景にあるとみられる。 

 英語は中学校卒業時までに学ぶ単語が、現在の1,200 語程度から1,600 ~ 1,800 語程度に増加。今春から小学校5、6年で正式教科となるため、小学校の復習を意識
した工夫がみられた。また、技術・家庭では、プログラミングに関するページが倍増し、AI(人工知能)などについても解説。数学には「統計」が新たに加わった。

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