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2020年4月8日

中3の全クラスに新聞配布

 東京都世田谷区教育委員会は、区立中学校29 校の3年生全クラスに、新聞を毎日届けることを決めた。授業が行われる年間約200 日、
日刊紙6紙(東京、朝日、読売、毎日、日経、産経)を1紙ずつ順番に購入し、各クラスに1部ずつ配布する。

 世田谷区は、2004 年に構造改革特区「世田谷『日本語』教育特区」に認定され、07 年から区立全小・中学校で独自の教科「日本語」を
展開している。教科「日本語」は、日本文化や人々の生き方などについて深く考えたり、伝え合ったりするとともに、日本語の響きやリズム
を楽しんだりする。創設から12 年目を迎えた昨年、教科「日本語」の改訂にあたって、NIE(新聞を使った教育)や演劇教育(演劇的手法を
用いた表現など)を取り入れている。

 区では、中学2年生で新聞の社説を読んで考える「朝学習」を実施していたが、新学習指導要領で、深い学びを行うためなどとして新聞を
活用することが示されていることから、3年生では、新聞から時事的知識を身につけ、論理的思考力や表現力を育てようと、新年度予算に
購入費を盛り込んだという。

 区教育委員会は、「いつでも新聞が身近にあるという環境づくりをしたい」とし、将来的にはほかの年齢にも広げていきたいとしている。

関連リンク:https://gakken-juku.com/news_parents/