2020年3月11日
裸眼視力1.0未満 小中高生で過去最多
裸眼視力1.0 未満の小中高生の割合が過去最多となったことが、文部科学省の2019 年度「学校保健統計調査」(速報値)でわかった。
小学生は5年連続の増加で34.57%(1990 年度と比べて13.35ポイント増)、中学生は57.47 %(同15.89ポイント増)、高校生は67.64%
(11.26ポイント増)だった。
文科省は視力低下の原因について、「スマートフォンの普及などで、近くで物を見る時間が増えたり、屋外で遊ぶ機会が減って、あまり遠くを
見なくなったりしていることが背景にあるのではないか」と推測。現在、視力と生活習慣に関する別の調査について詳細な分析を行っており、
20 年以降、実態調査を行ったうえで、視力悪化の詳細を明らかにし、有効な対策を検討。視力対策用の啓発資料を作成するとしている。
むし歯はピーク時(昭和40 ~ 50年代)から減少傾向が続いており、中学校と高校では過去最少となった。一方、鼻・副鼻腔疾患は中学校12.10%、
高校9.92%で過去最多を記録。アトピー性皮膚炎が中学生で2.87%、耳疾患が高校生で2.87%と、いずれも過去最多になった。
肥満傾向児・痩身傾向児の割合は、この10 年おおむね横ばい、もしくは増加傾向が続いている。
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