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2020年3月4日

紙の本で読書する人 非認知能力高い傾向

 本(紙媒体)を読まない人が増えている一方、スマートフォンやタブレットなどを使った読書は増えているが、紙媒体で読書している人の
非認知能力は最も高い傾向があることが、国立青少年教育振興機構の「子供の頃の読書活動の効果に関する調査研究」で明らかになった。

 調査は、子どもの頃の読み聞かせや読書活動の実態、読書活動が大人になった現在の「自己理解力」「批判的思考力」「主体的行動力」のいわゆる
意識・非認知能力に与える影響を検証するために、全国の20 ~ 60 代の男女5,000 人を対象に実施。

 読書の使用ツールを、紙媒体中心、スマートデバイス中心、パソコン中心、パソコン・スマートデバイス中心、読書時間低(すべてのツールによる
読書時間が短い)に分け、各傾向と現在の意識・非認知能力との関係について検討。その結果、読書の使用ツールに関係なく、読書をしている人は
あまり読書をしていない人に比べ、意識・非認知能力が高い傾向があった。なかでも、紙媒体で読書している人が最も高い傾向があった。

 同機構の過去の調査では、子どもの頃に読書活動が多い成人ほど、「未来志向」「社会性」などの現在の意識・非認知能力が高いという結果がある。
今回の研究では、ツールを利用した読書時間との関連を検討した結果、ツールに関わらず、読書活動が主体的行動力を高めることが示唆された。

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