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2019年12月4日

即興の英語のやりとり 「英語は好き」のカギ

 全国学力・学習状況調査で行われた意識調査では、「英語の勉強は好きか」との質問に56.3% の生徒が肯定的に回答したが、
国語(61.5%)や数学(58.1%)よりやや少なかった。「英語の授業はよく分かりますか」との質問でも、英語は66.4%で国語(77.8%)、
数学(74.1%)より少なかった。

 また、「あなたは将来、積極的に英語を使うような生活をしたり職業に就いたりしたいと思いますか」との質問では、肯定的な回答は
42.2%にとどまった。

 こうしたなか、課題が浮き彫りとなった「話す」技能で、授業を工夫することで生徒の意欲が高まることも明らかになった。

 「原稿などの準備をすることなく、(即興で)自分の考えや気持ちなどを英語で伝え合う言語活動が行われていたと思うか」との質問に、
「当てはまる」と回答した生徒の47.5%が「英語の勉強が好き」と回答。「当てはまらない」と回答した生徒で「好き」と回答したのは
18.7%で、2倍以上の差があった。「聞いたり読んだりした内容を英語で書いてまとめたり自分の考えを英語で書いたりする言語活動が
行われていたと思うか」との質問でも、「英語の勉強は好き」と回答した生徒は、「当てはまる」で45.4%、「当てはまらない」17.7%だった。

 興味関心、授業の理解度と平均正答率の関係をみると、「英語の授業は好き」「英語の授業はよく分かる」と回答した生徒のほうが、
平均正答率が高い傾向がみられた。また、「学校外での日常的な英語の使用機会(地域の人や海外の人と話す、手紙やメールを書く、
英会話教室に通うなど)があるか」との質問に、肯定的に回答した生徒の割合は3割を超え、この質問に肯定的に回答した生徒のほうが
平均正答率が高い傾向がみられた。しかし、「英語は好きか」「授業はよく分かるか」の質問のほうが、平均正答率との関係がはっきりと表れた。

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