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2019年11月13日

悩み多き17歳 01年生まれ追跡調査

 文部科学省は、2001 年生まれの子どもを追跡調査する第17 回「21 世紀出生時縦断調査」の結果を発表した。
調査時点での子どもの年齢は17 歳になる。

 学校生活の満足度について、第13 回調査(中学1年生)から第17 回調査(高校2年生など)の変化をみると、
いずれの項目でも「とてもそう思う」「まあそう思う」の割合の合計が毎年減少または横ばいの傾向があった。

 「クラスの友人関係はうまくいっている」では、「そう思う」は90.3%で、16 回(高校1年生など)の91.7%から1.4ポイントの減少にとどまった。
一方で、「楽しいと思える授業がたくさんある」では、「そう思う」という回答は56.4%で、前回の66.3%から9.9ポイント減少。
「ためになると思える授業がたくさんある」68.0%(前年比8.9ポイント減)、「授業の内容をよく理解できている」66.5%(同4.4ポイント減)などだった。

 悩みや不安では、「進路に関すること」が男女ともこれまでで最も高く、男子37.4%、女子53.0%(前回は男子27.8%、女子42.5%)に上った。
「学校や塾の成績に関すること」では、男子21.1%、女子31.1%と、女子は男子と比較して、すべての項目で悩みや不安があるとした割合が高かった。

 また、進路と将来については、大学卒業後に働くことを考えている割合が最も高く、男子52.8%、女子54.5%。
大学卒業後、大学院へ進学することを希望する割合が、男子は8.4%(前回5.5%)、女子4.3%(同3.1%)で、男女とも増加している。

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