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2019年7月24日

子どもの家庭学習の時間 母親の関わりが影響

 厚生労働省が同じ集団を対象に毎年実施している、「21 世紀出生児縦断調査」(2010 年出生児)の第8回(18 年)の結果が公表された。
調査は、10 年5 月10 日から同月24 日の間に生まれた28,511 人を対象に、父母の就業状況、学校生活・放課後のようす、家庭学習、
読書週間などについて調査票を配布。24,441 人から回答を得た。

 学校以外の1日の勉強時間(宿題や学習塾などを含む)は、「30 分~1時間未満」が46.2%で最も高く、次いで「1時間~2時間未満」
が25.8%、「30 分未満」が24.1%。01 年出生児と比べると、いずれも約7割が1時間未満の勉強時間となっているが、「1時間~2時間
未満」が10 年出生児で1.9 ポイント増加している。

 母親の家庭学習への関わり方別に、子どもが普段している学校以外での1日の勉強時間をみると、すべての関わり方で「よくある」ほうが
勉強する時間が長くなっている。

 勉強時間が「1 時間~ 2 時間未満」をみると、「勉強をするように言っている」では「よくある」(61.2%)が28.4% に対し、「ほとんど
ない・まったくない」(9.6%)は18.5%。「勉強する時間を決めて守らせている」では、「よくある」(34.8%)は32.2%、「ほとんどない・
まったくない」(31.0%)は19.3%だった。

 また、読書習慣では、1 か月間に子どもが読む本(児童書、絵本など)の冊数は、「2、3冊」が26.6%で最も高く、次いで「4~7冊」が
24.5%。本(文庫・単行本など)を多く読む母親・父親の子どもは、本を読む冊数が多くなる傾向があった。

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