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2019年6月12日

起立性調節障害 対応ガイドライン作成

 岡山県教育委員会は、自律神経の不調からくる身体的な病気、「起立性調節障害(OD)」の
児童生徒への対応法をまとめた、学校関係者向けのガイドラインを作成。ホームページに公開した。

 OD の子どもは、循環系の自律神経機能の調節不全により、脳や全身に必要な血液が行き渡らないため、
立ちくらみやめまい、動悸、朝起き不良、倦怠感や頭痛・腹痛など、さまざまな症状を現す。
特に、朝起こしてもらっているのに記憶にない、布団から出てもボーっとしているなど、起床時に
症状が強く現れて、登校できなくなる子どもも多い。
 朝の不調が不登校の初期症状に似ているため、「なまけ」や「さぼり」と誤解されたり、ODが
見逃されているために、適切な支援や治療が受けられなかったりするケースもあるという。

 ガイドラインでは、OD の特徴や診断方法などの基礎知識や、学校と家庭での対応方法をQ&Aで記載。
症状が疑われる際のチェックシートと相談できる医療機関、教育相談窓口などを紹介。
早期に把握し、適切な対応や治療を施すことで症状が軽減したり、回復したりすることが期待できる
としている。

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