2019年5月29日
英語にプログラミング 全教科で「深い学び」実践
2020 年度から全面実施される、新学習指導要領に対応する小学校の教科書の検定結果が公表された。
新たに教科化される英語も含めた11 教科で164 点の申請があり、すべて合格した。全教科の平均ページ数の合計は9,680
ページで、現行本と比べ14.2%(英語を除くと10.0%)増え、過去最多となった。
初の検定となった5、6年の英語は7点が合格。「聞く」「話す」を中心とした現行の「外国語活動」の教科化に伴い、
英語表現に音声で慣れ親しんだうえで、初歩的な「読む」「書く」も学ぶ内容となった。日本各地の名物や名所を
イラストマップ付きで取り上げたものや、ハンバーガーショップで注文する場面など、学校生活や買い物など身近な場面の
イラストや写真を掲載し、子どもたちに実感をもって学ばせる構成になっている。
また、5年の算数と6年の理科で必修化されたプログラミングは、図画工作や家庭などの題材にもなり、今回の検定では
26 点の教科書に盛り込まれた。小学校段階のプログラミング教育は、プログラムを専用言語で記述する技術の習得ではなく、
「コンピューターに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付ける」と、新学習指導要領の総則で規定
されている。
6年の理科では、電気の利用に関する学習で点灯制御を取り上げ、人感センサーによって点灯する玄関の明かりや、
決まった順番で光ったり消えたりするイルミネーションなどを例に、コンピューターに対する命令を考えさせる。
家庭では、炊飯器や洗濯機を動かすためのプログラミングを知り、ご飯とみそ汁を同時に調理する段取りにプログラ
ミングの考え方を生かす内容などが盛り込まれた。
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