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2019年5月22日

中高生の自転車事故 約2割が加害者に

 全国的に自転車事故の総件数は減少傾向にあるなか、中高生の通学時の自転車事故件数は
増加傾向にあることが、自転車の安全利用促進委員会の調査でわかった。約7割の都道府県で、
中高生とも1万人当たりの自転車事故件数が増加している。調査は、交通事故総合分析センター
の2017 年の事故データを分析した。

 中学生では、鹿児島県や山口県が約2倍前後に増加。全国的にも中学生の自転車事故の増加率
が顕著だった。中学生の自転車通学は、高校生と比較して人数も少なく、距離も短いと推測される
なかで増加が著しいことに、中学生の自転車安全対策の重要性が高まっている。

 また、発生した中高生の自転車事故のうち、約2割が加害者になっていた。中学生では457 件、
高校生では1,646 件が自転車側の加害事故で、割合的には、中学生21.6%、高校生19.0%で、
全年齢の16.4%に比べ高くなっている。

 自転車駐車場整備センター自転車総合研究所の古倉宗治所長は、中学生の加害事故が高くなって
いる原因として、自転車のルール・マナーに関して知識が未熟であることや、自転車運転の経験の
不足などを指摘。加害者にならないための注意点として、“ 自転車=車両”という意識をしっかりと
もって運転することや、安全基準を満たした自転車を利用すること、しっかりと整備点検をすること、
自転車保険に加入することをすすめている。

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