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2014年3月24日

豊かな日本語を目指し新教科「日本語」導入

佐賀県鳥栖市教育委員会は、2 015年度から市内の全小中学校12 校で九州では初となる新教科「日本語」の導入を進めている。「日
本語」の教科は、07年度から東京都世田谷区が全国で初めてスタート。0 9 年度からは新潟県新発田市も導入している。
世田谷区教育委員会は独自に教科書を作成し、俳句や和歌、漢詩、論語の音読・暗唱などを行っている。区教育委員会では、子どもが古文や漢文への関心をもつようになり、古来からの年中行事についても学べる機会ができたと、手応えを感じているという。
鳥栖市では、①言語(詩、ことわざ、慣用句)、② 伝統的言語文化(昔話、俳句・短歌、古文)、③伝統文化(伝承遊び、古典芸能、地域の文化・歴史)、④ 礼儀作法(あいさつ、衣食住文化)の4つの指導領域を設定。漢詩や論語の朗読を行うほか、独自の取り組みとして鳥栖市や県の歴史や文化も教える予定で、市独自の教科書を作成中だ。
授業は、国語や総合的な学習の時間などを一部活用し、小学1・2 年と中学1年で年間2 0 時間、小学3~6年、中学2・3 年で年間3 5 時間をあてる。今春から小学校2校と中学校1校で試験的に導入し、その成果を分析する。