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2019年2月6日

不登校傾向の中学生 推計約33万人

 文部科学省の2017 年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調
査」によると、1年間に合計30 日以上学校を休んでいる不登校の中学生は108,999 人。
しかし、年間欠席数が30 日未満の不登校傾向にある中学生は、推計で約33 万人にのぼることが
日本財団の「不登校傾向にある子どもの実態調査」で明らかになった。不登校生徒の約3倍で、
約10 人に1人が不登校傾向にあることになる。

 文科省の調査は、中学校や教育委員会が把握した不登校の生徒数を集計したもの。これに対
し、日本財団は昨年10 月、6,450 人の中学生からインターネットで実態や本音を聞き、全国の
中学生約325 万人に回答の割合を換算した。

 その結果、「1週間以上連続で、学校を休んだことがある/ 休んでいる」は1.8 %(59,921 人)、
「保健室や校長室等には行くが教室には行かない、1か月に遅刻・早退を5日以上したことが
ある/ している」は4.0 %(130,703 人)、「基本的には教室で過ごすが、心の中では学校に
通いたくない(仮面登校)」4.4%(142,161 人)。不登校傾向にある中学生は10.2%で約33 万人、
不登校または不登校傾向にある中学生は全体で13.3%、約43 万人にのぼると推計した。

 学校に行きたくない理由については、「疲れる」「朝、起きられない」などの身体的症状以外では、
「授業がよくわからない」「小学校の時と比べて、良い成績が取れない」など、学習面での理由が
みられた。また、学びたいと思う環境は、「自分の好きなことを突き詰めることができる」場所が
トップで、「自分の学習のペースにあった手助けがある」場所、「常に新しいことが学べる」
場所などが続いた。

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