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2019年1月9日

公立小中でスマホ解禁 保護者が要望

 大阪府教育庁は2019 年度から、公立小中学校で児童生徒がスマートフォンや携帯電話の
持ち込みを認めることを決めた。今後、校内での利用ルールをつくり、市町村教育委員会に
示すという。
 文部科学省は、スマホや携帯電話の持ち込みを「原則禁止」としている。同省の08 年の
調査では、全国の公立小学校の94%、中学校の99%が禁止。大阪府も「携帯電話依存から
の脱却を図る」として、特別な理由がない限り持ち込みを禁止している。
 しかし、府教育庁には6月の大阪北部地震のあと、子どもと連絡を取るのに苦労した
保護者から、スマホや携帯電話の持ち込みを認めてほしいとの声が寄せられた。庁内で
スマホなどの持ち込みによるメリット、デメリットを検討。最終的に「ルールを定めて
管理すれば、災害や事件が起きた際の連絡手段として利点が大きい」と判断した。
 文科省は「校内で使わないといった適切な指導があれば、例外として認める」としているが、
大阪府の方針が全国に波及するかは未知数といえる。今後の動向が注目される。

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