2018年11月7日
学校の枠を超えて 文科系「地域部活」創部
文化庁の文化部活動ガイドライン作成検討会議が実施した文化部活動実態調査によると、
中学校・高校の吹奏楽部の半数以上が、週に5日以上活動していることがわかった。調査は8
~9月、過去2年の全国中学校総合文化祭に出場した全国の中学校や高校計81 校を対象に実施。
平日5日活動していると回答したのは、吹奏楽部(59.3%)、合唱部(47.1%)、演劇部
(42.3%)などで、1日の平均活動時間は1~2時間が52.6%と半数を超えた。土曜日は、
吹奏楽部(48.1 %)、演劇部(15.3 %)、合唱部(5.9%)が5時間以上活動していた。
文化部でも休養日や活動時間が検討され始めたなか、静岡県掛川市は今年4月から、中学
校の枠を超えて文化部の活動を行う「地域部活」を始めた。一般社団法人ふじのくに文教創
造ネットワークが主催する「“ 音楽×演劇×放送”文化創造部」に、同市立4中学校の1年生計
15 人が参加している。
活動は週3回で、音楽は主に合唱、ダンスを含んだ演劇、朗読や映像制作などの放送を、
週替わりでひととおり体験する。指導するのは中学校の教員ではなく、県舞台芸術センターの
俳優や元高校音楽講師などで、プロの音楽家らが特別講師として参加することもある。部員
は、地域の行事や伝統的な祭りなどに、アーティストと共演するなど短時間の発表を随時
行って、技量の向上を図っていく。
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