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2018年10月10日

自己肯定感が高い子ども 小6から中2で減少

 自立的行動習慣が身についている子どもほど、心身の疲労感が弱い傾向があることが、
国立青少年教育振興機構の2016 年度「青少年の体験活動等に関する意識調査」の結果わ
かった。調査は2017 年2~3月、全国の公立小学校1~3年生の保護者、4~6年生と
その保護者、公立中学校2年生、公立全日制高校2年生を対象に実施。児童生徒18,316 人、
保護者15,769 人から回答を得た。同調査は、2006 年度から実施され、経年変化についても
分析した。
 調査の結果、自律性・積極性・協調性といった自立的行動習慣は、日ごろから「早寝早起き
朝ごはん」を行っている子どもや、自然体験や生活体験、お手伝いを多く行っている子どもに
身についている傾向があった。また、自立的行動習慣が身についている子どもほど、自己肯定
感が高く、心身の疲労感が弱い傾向があった。
 「自己肯定感」の割合は、「高い」「やや高い」を合わせて、08 年度は36.9%だったのが、
16 年度は48.8%と高くなっている。項目別では、「今の自分が好きだ」や「勉強は得意な
方だ」についても、「とても思う」「少し思う」と回答した子どもの割合が、08 年度から
16 年度にかけて高くなっている。
 しかし、自己肯定感が高い子どもの割合は、学年が上がるにつれて減少する傾向がみられた。
「今の自分が好きだ」では、小6では「とても思う」「少し思う」を合わせて54.4%だったのが、
中2では38.2%に減少。「勉強は得意な方だ」も小6の48.3%から中2では26.2%と、大きく
減少している。

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