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2018年5月23日

中高生の英語力 上昇傾向も目標に届かず

全国の公立中学校・高校の生徒の英語力を調べた 2017 年度「英語教育実施状況調査」を、文部科学省が公表した。
中学校3年生で「実用英語技能検 定(英 検)3級程 度」以 上のレベルに達したのは、16 年度より4.6 ポイント上昇の 40.7%。
高校3年生で「英検準2級程度」以 上は16 年度より2.9 ポイント上昇の39.3%となったが、17 年度までにそれぞれ50%にするという政府目標は達成できなかった。
「英語教育実施状況調査」は13年度に始まり、今回で5回目となる。調査結果には、中3で英検3級、高3で準2級以上を取得した生徒のほか、
取得していなくても定期テストの結果などを基に教員の裁量で「相当の力がある」と認められた生徒も含まれる。
 中学校は都道府県と政令指定都市、高校は都道府県ごとの結果も公表された。中3では、8都県市が初めて目 標を超えた。福井県が62.8%と大きく目標を超え、
東京都、石川県、さいたま市、横浜市、大阪市、福岡市、熊本市も目標をクリア。高3では、福井県が 52.4%と唯一 50%を超えた。
 英語担当教員の英語力も調査された。その結果、大学中級程度とされる「英検準1級以上」の英語力を示す資格を持つ教員の割合は、中学校で33.6%、高校では65.4%と、
中学校 50%、高校 75%という政府の目標にはいずれも届かなかった。
 文科省は、今回達成できなかった目標を、生徒、教員のいずれも22 年度までの5か年に持ち越す方針だ。

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