2018年6月20日
持久力と筋力低い中学生高い生活習慣病のリスク
新潟大学医学部の曽根博仁教授らと新潟県阿賀野市は、持久力と筋力の両方が低い中学生は、
両方高い中学生に比べて生活習慣病やメタボ傾向となるリスクが、4倍以上高いという研究結果を発表した。
研究は阿賀野市内の中学校2年生993人を対象に、体力テストの心肺持久力(20mシャトルラン)、上肢筋力(握力)、
下肢筋力(立ち幅跳び)、筋耐久力(上体起こし)の成績と、健康診断の結果との関連を解析。その結果、心肺持久力と上肢筋力が低いグループは、
両方高いグループに比べて代謝異常リスクを有する可能性が約4.3倍高いことがわかった。
同様に、心肺持久力と下肢筋力が両方高い人と比べても、両方とも低い人では代謝異常リスクをもつ可能性が、約 3.2 倍高まることが判明した。
また、心肺持久力が中程度以上であれば筋力が低くても、両方高い人と比べて代謝異常リスクは高まらないこともわかったという。
子どもの頃の代謝異常は成人以降に持ち越されることが多く、生活習慣病になるリスクが高い。今後は、睡眠時間や朝食の有無といった
生活習慣についても分析し、代謝異常との関連を明らかにしたいという。
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