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2018年1月17日

いじめのない学校づくり 市民にもアピール

文部科学省が公表した 2016 年度の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(速報値)によると、全国の小中高校と特別支援学校が認知した
いじめの件数は、前年度より98,676 件増の 323,808 件で過去最高を更新。3年連続の増加で、初めて30万件を超えた。
 学校種別では、小学校が前年より86,229 件増の 237,921 件、中 学校が 11,807 件増の71,309 件、高 校は210 件 増 の 12,874 件などだった。
いじめ認知件数の大幅増について文科省は、これまで対象から外していたけんかやふざけ合いのうち、心身の苦痛を感じるような一方的な暴力行為を伴うものを
今回からいじめに含めたためで、積極的に認知を進めた成果としている。
 こうしたなか、名古屋市教育委員会は、11 月4日から12月10日の間、市立小中高校で「なごや ING キャンペーン」を実施した。「ING」は「いじめの(I)ない(N)学校づくり(G)」の略で、
行動宣言や広報活動を通じて、子どもたちがいじめのない学校づくりに、自ら取り組もうとする意識を高めるねらいがある。
 市教育委員会は、各学校のいじめ防止に関するスローガンを掲載した ING フラッグといじめ防止ポスター(INGポスター)を全校に配布。教室や廊下などに掲示することで、
子どもたちが自らいじめのない学校づくりに取り組む意思を継続できるようにする。 また、いじめ防止の意識を学校関係者だけでなく、広く市民にアピールする取り組みも同時に実施。
地下鉄ホームの電光掲示板など、多くの人の目に留まる場所でメッセージを発信したり、バスケットボールBリーグ・豊通ファイティングイーグルス名古屋による
「名古屋をリード活動」を利用して、選手やスタッフが来場している子どもたちへいじめ防止を呼びかけた。

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