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2017年12月27日

部活で悩み 公立中、生徒の6割

教員の長時間労働の原因の 1つといわれる公立中学校の運動部活動で、顧問を担当する教員の半数が疲労や休息不足に悩んでいる―。
その一方で、生徒の6割近くが部活動に関して何らかの悩みを抱えていることが、スポーツ庁の中学・高校の「運動部活動等に関する実態調査」でわかった。
 調査は7月、全国の公私立の中学校 456 校、高校 389 校を抽出して、校長や教員、生徒や保護者らを対象に実施した。
 公 立中学校の平日の活動日数は、週5日が52%で最多、週4日が41%で続いた。土曜の活動については、「原則毎週」が69%、「3週程度」が16%。
日曜は「原則毎週」が32%だった。
 中学生の悩み(複数回答)で最も多かったのは、「部活動の時間・日数が長い」で 19.9%。さらに、「学業との両立」16.3%、「体がだるい」 16.0 %、
「眠 くて 授 業 に 集 中 で き な い」 12.3%などが続き、学習に影響がおよんでいると感じている生徒も少なからずいた。また、今年度の全国学力・学習状況調査では、
平日の部活動が3時間以上の中学生は、「全くしない」生徒とともに正答率が低くなる傾向があった。 部活動は本来、生徒の自主的、自発的な参加によって行われるはずだが、
生徒全員に加入を強いる中学校も地域差はあるものの、全国平均で4割近くあるという。1997 年に、当時の文部省が休養日などの目安を示したが、現場に
浸透しなかった。文部科学省とスポーツ庁は今年1月、学校の部活動に休養日を適切に設けるよう、全国の教育委員会に改めて通知。今年度中に、
休養日の日数などを含むガイドラインを策定する方針だ。

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