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2017年10月18日

全国学力テスト 政令市、正答率高め

 4月に実施された全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果が公表された。
10回目となる今回も例年同様、調査教科は国語、算数・数学。小学校、中学校ともに、必要な
情報を整理して考えをまとめる思考力や、判断の理由を説明する表現力などに課題があった。
平均正答率について、調査が始まった当初から比べると、下位県と全国平均の差はおおむね
縮まる傾向にある。
 今年からは、都道府県別に加え指定都市ごとの成績も公表された。公立校で比較すると、
計20 ある指定都市のうち6割ほどが、小6国語B と算数B、中3国語A と数学B で全国平均を
上回るなど、都市部の優勢が浮かび上がった。
 指定都市別に各教科の平均正答率をみると、中3では国語A・B が仙台、数学A は仙台、
さいたま、静岡、神戸、数学B は仙台が最も高かった。
 文部科学省によると、大都市では授業以外の勉強時間が平日1日当たり3時間以上と長い児童
生徒の割合が高い一方、30 分未満と短い児童生徒の割合も高かったという。
 また、今回の調査では初めて、中3に文化系、運動系ともに、平日1日当たりの部活動時間を
尋ねた。「3時間以上」が11.4%、「2~3時間」が43.3%、「1~2時間」が29.0%だった。
 部活時間ごとに平均正答率をみると、「1~2時間」の層がいずれの教科でも最も正答率が
高く、2位の「2~3時間」の生徒に比べ、最大2.4 ポイント上回った。「3時間以上」と「全く
しない」と答えた層は、いずれの教科でも低めだった。

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