2017年8月23日
職業教育に特化 「専門職大学」19年創設へ
既存の大学や短大とは別に、質の高い職業人を育成するための「専門職大学」「専門職短大」
の創設を盛り込んだ改正学校教育法が5月24日に成立。2019 年4月から施行される見通しだ。
専門職大学・短大は、ITや農業、観光などの分野で、新たなサービスを生み出し、けん引役を
担える人材を育てることを目標に掲げる。企業などと連携して、卒業に必要な単位の一定割合以上
をインターンシップ(修業体験)などの実習に割り当て、卒業すれば大学や短大と同様に、「学士」
「短期大学士」の学位を得られる。
こうした中、辻調理師専門学校が全国の高校生、大学生、保護者各100 人を対象に、専門職
大学についてアンケートを実施。その結果、認知度では、「詳しく知っている」は4.7%、
「名前は聞いたことがある」も23.7%にとどまった。
高校生が卒業後の進路として検討しているのは、「四年制大学」が60.0 %、「専門学校」
20.0%、「就職」17.0%。進学先を選ぶ際にもっとも重視する点(複数回答)については、「将来
就きたい仕事につながる」が、「重視する」「やや重視する」を合わせて83.3%にのぼった。
専門職大学が創設された場合、進学してみたいかとの設問では、高校生の37.0%が「進学し
てみたい」「やや進学してみたい」と回答。その一方で、「進学してみたくない」「あまり進学して
みたくない」といった否定派も35.0%あった。
また、子どもが進学を希望した場合、「賛成する」「やや賛成する」と回答した保護者は
39.0%にのぼった。賛成の理由としては、「質の高い専門性が身につく」71.8%、「大学と同じよ
うに学位が授与され、就職に有利そう」51.3%といった回答が多数を占めた。
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