2017年7月19日
郷土への誇りと愛着 「別府学」学習資料作成
大分県別府市教育委員会は、子どもたちの郷土への誇りや愛着を育もうと、「別府学」を
導入。それにあわせ、学習資料を作成、市内の全小中学生らに配布した。
冊子はA4判フルカラーで、小学校低学年用(16 ページ)、同中学年用(32 ページ)、同
高学年用(48 ページ)、中学生用(64 ページ)。それぞれの内容に対応したDVD(15 ~
30 分)も制作。教育関係者や学識経験者らが、昨年6月から編集会議を開きながら執筆した。
内容は、別府の歴史、伝統文化、温泉、自然などをイラストや写真を交えてまとめている。
中学生用には古墳文化や災害史、先人の功績や市域の発展、絶滅危惧種などの各項目がある。
「なぜ別府と呼ばれたか」の項目では、「平安時代の荘園が地名の起源」と解説。「荘園に付属す
る荒れ地の開拓を許可する文書が『別符(べっぷ)』で、開拓された土地も別符と呼ばれました。
当時の文書には『石垣別符』とあり、宇佐八幡宮の荘園だった『石垣荘』の付属の荒れ地を農
地にした所が別府です」と説明している。
市教育委員会では、冊子の使い方は当面、現場の教師に任せ、部分ごとに社会や理科など
の授業でふれてもらうという。一方、来春までに現場の声を集め、冊子を活用した細かい指導
計画を立てるとともに、冊子の内容自体も改良していくという。
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