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2017年7月5日

中学校でいじめ対策授業 匿名通報アプリも配布

 千葉県柏市教育委員会は、今年度から市立中学校全20 校の1年生を対象に、インターネッ
ト上のいじめを第三者の立場から考える授業を始めた。さらに、いじめを匿名で通報できる
スマートフォン専用のアプリを導入し、市立中学校のすべての生徒に無償配布を進めている。
 市教育委員会は、無料通信アプリLINE への悪口の書き込みなど、インターネットを介した
いじめへの対応を検討してきた。中学校1年生のいじめの認知件数が、小中学校の9年間を
通してもっとも多いことから、深刻な事態になる前に、この年代に対策を立てることにした。
 5月に公開で行われた授業では、SNS に悪口を書き込まれ、いじめられる生徒を傍観する
別の生徒の視点でつくられた、約10 分のドラマ仕立ての動画を視聴。その後、生徒たちは悪口を
止める書き込みをするか、何もしないかを討論。生徒からは「自分もいじめられる可能性
がある」「行動しないと何も始らない」といったさまざまな声があがり、行動することの大切さを
学んだ。
 市教育委員会は、授業を通し、いじめを許容しないクラスの雰囲気をつくることを目指し、
まずは3年間、実施するという。

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