2017年3月15日
2017年度新設大学・学部 注目集める情報系
新設される大学・学部(学科)は、例年の傾向として看護などの医療系が多いなか、2017年度
は新たな傾向として、多くの大学で情報系の学部や学科の新設が進んでいる。情報技術に注目
が集まるなか、受験生の人気も高いようだ。
国立では滋賀大学が、日本初のデータサイエンス学部を新設。データサイエンス科目(情報
関連科目、統計系科目など)と価値創造科目(経済、経営系科目、価値創造の実践など)の
文理融合型の学部となっている。
私立では、東京電機大学がシステムデザイン工学部、東洋大学が情報連携学部を新設。立命館
大学は、既存の情報システム学科や情報コミュニケーション学科など4学科を情報理工学部として
集約。情報に関するさまざまな分野を横断的に学べるようにした。
また、津田塾大学は、女子大として初めて総合政策学部を設置し、情報技術を重視。語学力、
ソーシャルサイエンスとともにデータサイエンスにも力を入れる。総合政策学部は、グローバルに
活躍できる人材を育成する、国際系の学部に分類される。
理系学部では、今年度も医療系の新設が多いなかで、リハビリテーションや看護系の新設が
さらに進んでいる。また、超高齢化社会に入り、健康に対する意識が高まっていることから、中部学院
大学のスポーツ健康科学部や久留米大学の人間健康学部など、スポーツ系の新設も続いている。
また、農学系では、東京農業大学が生命科学部を新設。昭和女子大学が生活科学部の食安全
マネジメント学科、人間総合科学大学が人間科学学部にヘルスフードサイエンス学科を新設。
新設される学部は、「情報化社会」「グローバル化」「少子高齢化」に加え、「食の安心」など、現代
社会で課題とされる分野が多くなっている。
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