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　10年ほど前から全国の小中学校で導入が進んだ２学期制を、元の３学期制に戻す動きが
活発になっている。
　京都市教育委員会は、２学期制と事実上の３学期制が混在している小中学校の学期制度を、
早ければ2017年度にも一律で３学期制に戻す意向を明らかにした。京都市は、ゆとり教育の
転換を見据え、授業時間数を確保できるとして、全国に先駆け03年度に２学期制を始め、
06年度に全校に導入した。
　しかし、当初から「児童生徒の気持ちの切り替えが難しい」「評定配布と進路指導のスケジュールが
合わない」など、保護者や教員に批判や戸惑いがあった。そのため、11年度には学期の区切りを
各校の裁量で選べる「通年制」を導入。昨年度は、市内全中学校の8 5 ％にのぼる6 1 校が
通年制を選択し、多くが実質的に３学期制をとっていた。
　文部科学省の全国調査でも、13年度に２学期制だった公立小学校は、11年度比で１ポイント減
の2 0 . 9 ％ 、中学校も同1 . 9 ポイント減の20.0％と、年々減少傾向にある。２学期制導入は、
ゆとり教育の流れだったが、学力向上が叫ばれる昨今、短いスパンで評価することが求められ、
２学期制を廃止して３学期制を復活させる動きは、さらに広がると思われる。