2016年5月25日
小中高でプログラミング 必修化を検討
文部科学省は、小中高校でのプログラミング教育の必修化の検討を始めた。
小学校での必修化は、2020年度からの新学習指導要領に教える内容を盛り込む方針で、
情報教育についての有識者会議を立ち上げた。
現在、小学校では課外活動として、パソコン画面上のキャラクターを動かすといった
プログラミング体験はあるが、授業では教科としていない。新学習指導要領では、プログラミングの新教科を
つくるのではなく、理科や算数など今ある教科のなかに盛り込むことが見込まれる。
理科の実験や音楽科の作曲など、各教科に取り入れて体験的に学習する。算数では、
文章を解く際にプログラミングの思考法を組み合わせるなど、コンピュータを動かすための技術の習得に
とどまらず、論理的思考力や問題解決力を育むことを重視する方針だ。
中学校では、現行の学習指導要領で技術・家庭科に「プログラミングによる計測、制御」が
導入されているが、これを充実させるほか、アニメーションづくりなどの新しい内容を追加する
考えだ。また、高校でも、次期学習指導要領で必修化される見通しの情報科の新科目に導入する方針だ。
しかし、現状では指導できる教員が少ないことから、文科省は講師派遣などについて、民間
との連携を検討する。
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