これだけは知っておきたい教育NEWS

2016年4月27日

理科への関心高めるため 中学校に理科支援員

 京都府教育委員会は今年度から、公立中学校に教員をサポートする理科支援員を派遣する。
実験や観察の機会を増やすことで、理科に対する中学生の関心を高めるのがねらいで、理科教育
に詳しい学識者から助言をもらい、効果的な指導方法に結びつけるという。
 2015年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で、京都府の中学3年生は、教科別で
理科の正答率だけが全国平均を下回った。アンケートの「理科の勉強が好きか」という質問でも、
「はい」と答えたのは2 4 . 2 %で、全国平均の29.8%より低かった。また、実験や観察の機会が
週1回以上あるという回答も16%にとどまった。
 理科支援員には、理系の大学生や大学院生を想定している。1人あたり週20時間ほど中学校
に入ってもらう。派遣先は京都市を除く府内市町の中学校6、7校を予定している。
 大学生らを理科支援員として配置する事業は、07~12年度に科学技術振興機構が小学校5、6
年生を対象に実施している。府教育委員会は、同事業を参考に、中学生向けに独自の制度を
設けることにした。

関連リンク:http://gakken-juku.com/news_parents/