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2016年4月13日

小・中学校の約7割 標準授業時数を上回る

 文部科学省は、2015年度の公立小・中学校の教育課程の編成・実施状況調査の結果を発表
した。調査は、小・中学校教育に関する政策の企画、立案などに生かす目的で、15年9~11月、
都道府県・指定都市教育委員会を通して実施された。
 学校教育法施行規則に定める標準授業時数と同数の授業時間を設定しているのは、小・中学校
ともに約3割で、約7割の小・中学校は、標準授業時数を超えて設定していた。
 全体の平均では、多くの学年で標準授業時数を年間40~50単位時間程度上回る。そのうち、
標準授業時数を年間70単位時間を超えているのが小学校5年生で3 2 . 5 % 、中学校1年生で
19.3%あった。一方で、中学校3年生では、標準授業時数を上回る時数が約15単位時間と、
他学年に比べて少なくなっている。
 14年度中に、5分、10分、15分などの時間を単位として取り組む帯学習、モジュール学習など
の「短時間学習」を実施したのは、小学校が74.8%、中学校が64.8%。週あたりの実施日
数は、小・中学校とも5日以上が最も多く、小学校で50.4%、中学校では73.3%。
 また、15年度に土曜授業を実施しているのは小学校が24.6%、中学校が25.0%で、小・中学
校ともに「月1回程度」が50%台だった。土曜授業の実施が小・中学校とも4分の1にとどまってい
る一方、「土曜日の教育活動の実施状況(2015年度)」によると、土曜授業、土曜の課外授業、
土曜学習のうち、いずれか一つでも実施予定の学校は、小学校51.1%、中学校38.1%となって
いる。

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