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　文部科学省は昨夏、高校３ 年生を対象に初めて英語力調査を実施。その結果、平均的
な生徒の英語力は、実用英語技能検定（英検）に換算して、中学校卒業程度の３級以下と判定
された。
　調査は、全国の高校３年生約7 0 , 0 0 0人（ 国公立約4 8 0 校）を対象に、「読む・聞く・
書く・話す」の４技能について調べた。
　各技能の満点に対する平均点の割合は、「読む」（ 満点3 2 0 点）が4 0 ％ 、「聞く」（ 同）が
37 ％、「書く」（満点14 0点）で19 ％、「話す」（満点14点）で3 2 ％。いずれの技能の平均点
も、国際基準企画「C E F R」では６段階で最低の「A1 」と判定された。A1は英検では３級～
５級に相当する。
　また、英語学習に対する生徒の意識では、英語の学習が好きではないとの回答が半数
を上回り、将来の生活において英語を活用するイメージを持つ生徒は少なかった。
　今回の調査は、旧学習指導要領で学んだ高３ を対象とした調査だったが、文科省で
は、今年度は新学習指導要領で学んだ生徒の調査を実施し、経年比較を行う予定だ。